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忘れられたBMW製3列シートカー&BMW究極のV12エンジン

BMW究極のV12エンジン

BMWは、1993年にF1コンストラクターである英マクラーレン社と共同でスーパーカー「マクラーレン F1」を開発しました。このクルマに搭載されたのは、6.0L V12のBMW M Powerエンジン。「M Power」といっても開発はM社主導ではなく、BMW Motorsport社によるもの。当時としては驚異の628馬力を発生し「リッター100馬力以上」を達成した、BMW究極のエンジンとも言えます。

実はこのエンジンは、当時のフラッグシップクーペ「8シリーズ」のハイパフォーマンスモデル「M8」に搭載されるはずだったものをベースにチューンアップしたもの。

「M8」は、フェラーリに対抗するため、1.8トン以上ある車体をカーボンなどで徹底機な軽量化で1492kgまでシェイプアップされた。発売されれば間違いなくフェラーリ以上に過激かつ懐深い1台になるはずだったが、販売コストがあまりにも高くプロジェクトそのものが中止となりました。

 

その点マクラーレンF1は、マクラーレン社のアイコンとしての役割を持っていたので、コストによる制約は受けずに生産されました。ゴードン・マレーが設計したカーボンモノコックボディによって、フォルクスワーゲン社の高速周回テストコースにて391km/hを記録しました。

1997年までこのエンジンはマクラーレン社に供給され、25年経過した現在でも100台が現存しています。現在約15億円以上から売買されているようです。

このマクラーレンF1が誕生した1993年に、BMW自身もマクラーレンF1と同じ「運転席が中央」にあるクルマを開発していました。

BMW Z13

「BMW Z13」は、1993年のジュネーブ・モーターショーでバイクを製造するBMWモトラッド社の1Lエンジンをリヤに搭載したシティカーとして参考出品されました。元々は通常の2シーターで開発スタートされましたが、何故か3シーターのデザイン案が採用されました。Z13の開発に、マクラーレン社やゴードン・マレーが関与しているという証拠は一切ありません。しかし、インテリア・エクステリアもどこかマクラーレンF1と雰囲気が似ています。

恐らく、マクラーレンF1オーナーの為のシティカーとして開発されていたのではないかと推測もできます。参考出品ながら完成度は高く翌年から量産予定だったのですが、MINIを買収し、コンパクトカーの生産をMINIに一任することとなったため、沢山のZ13が街中を走ることはありませんでした。

マクラーレンF1なんて乗ったことありませんが、運転席が真ん中だと運転そのものは楽そうですが、駐車場のチケットを受け取るのに難儀しそうですね。