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夏のニュルは賑やか!最新モデルのテスト祭り

6月、7月とサマーシーズンに入ると海外での自動車開発ペースは1年の中でも比較的賑やかな時期に突入します。天候的にも安定していることが多いので各メーカーがこぞってサーキットや公道でテストを繰り返し発売までの新車の熟成に努めています。新車のテストコースで最も有名なドイツ・ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでも様々なテストカーが6月から待っていましたとばかりに走ります。定期的に設けられた自動車メーカー合同でのテスト専有日「インダストリー・プール」で時間いっぱい走り回っていました。
この記事では、注目を集めている新車の走行シーンを紹介していきます。

サーキット向けの元祖1000馬力カー


まず最初に紹介するのが、初の1000馬力超えの市販車を発売したブガッティの最新モデル・シロンのテストカーです。今年のジュネーブモーターショーにて軽量化とコーナリング性能の向上を図った「シロンスポーツ」を発表しています。その熟成テストか、あるいはこの発表の後にブガッティの限られたVIPにのみに発表されたスペシャルモデルのテストではないかと予想されています。

その詳細はまったくの不明ですが、「メルセデスAMG・プロジェクトONE」や「マクラーレンBP23」、「アストンマーチン・ヴァルキリー」のようなサーキットでの走行に重きをおいたハードコアなモデルという期待が持たれています。もう1つの可能性として、現在のモデルに装着されているミシュランの専用タイヤのニューモデルのテストという可能性です。現在のタイヤではシロンの完全なフルスペックを引き出すキャパシティを持っていないので「最高速度」は現時点では不明のまま(リミッター420km/hとなっている)。ミシュランはそのブガッティの要望に応えられるタイヤの開発に全精力を注いているとも聞きます。

ブレーキ真っ赤に走るBMWのハイエンドスポーツクーペ


6月の「ル・マン24時間耐久レース」にて待望の量産モデルが公開された「BMW 8シリーズ」。既に日本も含め世界各国からオーダーがひっきりなしに入ってきていると聞きます。が、BMWの開発陣は一息つく間もなく次のモデルの開発に向けてニュルブルクリンクにとんぼ返り。それが一足先にレーシングカーとしてデビューを飾ったハイパフォーマンスモデル「M8」です。

確かにフロントマスクのデザインに若干の違いがあったり、映像後半に映し出されるBMWのニュル開発拠点に置かれているM8のテストカーのブレーキキャリパーが「M4GTS」の大型キャリパーに変更されているのが確認できます。予想されているスペックは、メカニズム的にはM5に近いが、Mのフラッグシップとしてよりパワーアップされるとの予想。エンジンは4.4L V8ツインターボエンジンで650馬力以上が期待される。公開予想時期は来年のジュネーブモーターショーではないかと思われる。

リアエンドにまだ違和感があるが・・・


今年後半の発表が待たれるポルシェ992型の「911」。日本含め世界各所で順調にテストを進めています。この992から全モデルがターボモデルとなりますが「911ターボ」という称号はどの992にも授けられるわけではないのです。

6月に入ってからポルシェは、最大出力600馬力オーバーとも予想されている992型の「911ターボS」のテストに力を入れています。映像に登場するのはカブリオレモデル。後方に現行ターボSが追尾し比較テストを行っている様子も見受けられます。一定速度以上で可動するエアロパーツといったターボSならではの装備は受け継がれているようです。ターボ、ターボSは2019年中頃プレミアではないかと予想されています。

世界最速のサルーンカーの称号奪還となるか


欧州車でスーパーカー並みの速さとファーストクラス級の快適さを兼ね備えているモデルは限られています。「BMW M5」やハイブリッドシステムで環境性能と走行性能も兼ね備えた「ポルシェ・パナメーラターボ S Eハイブリッド」。その中でアウディは「RS7スポーツバック」の次期モデルに勝負をかけています。

次期モデルは「ポルシェ・パナメーラターボ S Eハイブリッド」のシステムと最新の軽量プラットフォーム「MQB」で700馬力クラスのスーパースポーツサルーンとして登場する期待が寄せられています。またアウディらしく先進技術を投入し、レベル4の自動運転システムの搭載(発売時はレベル3で遠隔アップデートでのレベル4)の可能性もあるかもしれません。