クルマを通じてカーライフを豊かに

昔のスーパーカーを軽自動車サイズで作ってしまった大人たち

小さいけど本物そっくり!ミニスーパーカー

昔の子供たちの憧れ、そしてその子供たちが成長した大人たちの、やっぱり憧れ。

「スーパーカー」とはそういうものです。

そんな昔のスーパーカーをミニサイズで実現してしまった人々がいました。

マッドハウスとK4GP

http://www2s.biglobe.ne.jp/~madhouse/about.htm

昔のF3000などのフォーミュラや、富士GC(グランドチャンピオン)レースのマシンを制作したレーシングカーデザナー、故・「杉山 哲」氏が興したマッドハウスは、今でも続く軽自動車を中心とした日本最大の耐久レース「K4GP」の主催でもあり、かつ軽自動車ベースの様々なカスタマイズカーを製作してきた事で有名です。

数多くのレーシングカーと同じリアにエンジンを配置し、シャシーもボディも一体化されたモノコックボディでは無く、シャシー(土台)にボディを被せる事が容易だったスバルの軽商用車「サンバー」や三菱の軽乗用車「i(アイ)」などをベースに、様々なレーシングカーやスーパーカーのレプリカを作りました。

軽自動車がベースなのですから、当然それらレプリカも縮小サイズでしたが、そのクオリティは極めて高いものだったのです。
また、故・杉山氏に続けとばかりに、マッドハウス以外でもK4GPなどで多くのレプリカが走りました。

アルファロメオ・ティーポ33/2デイトナクーペ

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20081014/1019968/

アルファ・ロメオが珍しくV8エンジンを搭載したレーシングカーとして1960年代に開発したのが「ティーポ33」で、そのロードバージョン33/2ストラダーレのミニレプリカです。

ガルウイングまでキッチリ再現されており、一見本物と見まごうような仕上がりは、FRPボディの達人と言われたマッドハウスの故・杉山氏ならではでした。

わずかにフロントグリルから伸びた、牽引用のフックの大きさやドライバーの対比から、大型レーシングカーの「33」と違う事がわかります。

下が本物の「ティーポ33/2ストラダーレ」です。

http://blogs.yahoo.co.jp/birkin_ultra7/25503302.html

ポルシェ917LHi

http://www2s.biglobe.ne.jp/~madhouse/about.htm

1969年のル・マン24時間に登場したロングテールタイプのレーシングカーで、本物は4.5リッターまたは4.9リッターの水平対向12期等エンジンを搭載していましたが、この軽レプリカ版「917LHi」は三菱i(アイ)がベースで、エンジンも660ccとは信じられますか?

下が本物の「917LH」です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ポルシェ・917

チャパラル2H

http://www2s.biglobe.ne.jp/~madhouse/about.htm

アメリカで先進的なレーシングカーを製作していた「チャパラル」がCan-Amシリーズ(カナディアン-アメリカン・チャレンジカップ)用に1969年に制作したマシンです。

先端から後端までなだらかなクサビ型ボディが特徴で、空気抵抗を極限まで減らす努力がなされ、後にはリアからそびえ立つ巨大なリアウイングを採用、日本でも日産のR382などに影響を与えました。

このレプリカ「ミニチャパラル」は2Hの初期状態をスバル・サンバーベースに再現したもので、ボディサイドのラジエター部分(丸に「7」のゼッケン番号の前)まで再現されています。

本物のチャパラル2Hは下。

https://ja.wikipedia.org/wiki/シャパラル・カーズ

子紫電あーる

http://www.powerhouse-mc.com/blog/?p=1172

スズキ・アルトをベースに、由良拓也氏がデザインしたレーシングカー「紫電」のミニレプリカを製作したのが「子紫電」ですが、何とこの「子紫電」を作ったのも由良拓也氏です。

つまりセルフパロディなわけで、本家本元がセルフパロディで作ったミニレプリカが走る「K4GP」が、どれだけ「本気で遊ぶ」レースだったかが伺えます。

ちなみに由良拓也氏は、子紫電をベースにした「孫紫電」まで作っています。

本物の「紫電」は下。

http://blogs.yahoo.co.jp/wadayuha/GALLERY/show_image.html?id=9821840&no=3

フォードGT40

http://www.ms-plus.com/20114

マッドハウス制作のフォードGT40ミニレプリカです。

1960年代に活躍したフォードのレーシングカーで、フェラーリを買収するはずだったフォードが、エンツィオ・フェラーリから断られたのに怒り、なんとしてもレースの場でフェラーリに復讐するために気合を込めて製作したモデルでした。

実際にル・マンなど数々のレースでフェラーリと大激闘を繰り広げて勝利を奪ったこのマシンの「本物」は4.2リッターから7リッターのV8エンジンを、それぞれのレースの規則に合わせて搭載していました。

マッドハウス制作のものは当然軽自動車のエンジンです。

本物は下。

http://bedsores2.rssing.com/chan-2756382/all_p5.html

いかがでしたか?

「本気で遊ぶ」の表現が似つかわしいシチュエーションは様々にありますが、あえて軽自動車ベースで往年の名車、それもレーシングカーのレプリカを作り、軽自動車のレースに出場する。

それも時には「本物」を作った人間が、自ら「レプリカ」を作る。

もっとも「本気で遊ぶ」にふさわしいシチュエーションの一つとして、これからもたくさんのレプリカが登場し、そしてレースで走ってほしいと心から願うばかりです。